買取専門店古書燦々堂では書道本を古本全般の中でも

特に積極的に出張・宅配買取

していますが、

 

全国のお客様より沢山の依頼を受けてきて、

その中で感じたこと、

これから書道関係の蔵書をお売りになろうとしているお客様

に対して伝えたい事などを今回まとめてみようと思います。

 

 

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・古本としての書道本分野について

 

一般的に古書とひとまとめにしてみても、

その分野を細かく分類してみると、

膨大な数の分野に分けられると思います。

 

分野の中にはそれぞれ需要に即した人気・不人気があり、

なかにはかなり専門的で貴重なコレクションであっても、

その蔵書全体が今の世の中であまり需要がない場合は

なかなか売れない、それを扱おうとする専門店も少ないため、

残念ながら買取金額も期待できないものになってしまいます。

 

しかし古書分野のなかでも書道本分野は

市場価格も現在は全体的に高いので、

書道に関するある程度まとまった蔵書や、

実績のある高額書道本があった場合、

 

他分野にかんする、同等の質の本と比較して、

比較的高額の買取査定が見込める分野といえるといえます。

 

例えば、中国の名蹟を原色のまま高精度で複製した

二玄社発行の原色法帖選の揃いが手元にあり、

書道本を取り扱う数社に見積りを出せば、

実際に比較したことはありませんが

おそらくどこでもそれなりの

事前買取価格になるのではないかと思います。

 

 

しかし、実際に書道本を売却する際には、

他の分野の本をお売りになる際とは異なった、

書道本分野ならではの

ぜひ注意していただきたい点があります。

 

書道本をお売りになる際に注意しなければならない事

 

・状態について

 

書道本では長年重用していると、

函、表紙等のヤケなどの劣化はもちろん、

必然的に、その分野特有の性質もあいまって、

多少の墨飛びや、人によっては蔵書に蔵書印を

捺されているなどのケース

が多くなりがちです。

 

もちろん、基本的には一般的な古書同様に

綺麗な方が望ましいですし、

文字が読めないほどの強い墨飛びがあったり、

本自体が製本からばらけている

(これも年代によってはしょうがないという場合もありますが)

等の使用に差しつかう大きな問題は

大幅な減額や買取不可の場合も当店ではございますが、

 

その本の内容や用途によっては、

多少の墨飛びや書き込みなども販売してみると

実際は大したマイナス要因に

ならない場合も多くあります。

 

 

蔵書印や本文横の書き込みなどについても、

ケースによっては

むしろプラス要因になることも

あるくらいなのですが、

 

マニュアル化して商品名から買取価格表を製作し、

それらをもとに査定をするような業者に依頼してしまった場合、

 

事前に高額査定リストなどに入った本を送っても、

些細なこういった要因によって、

本来その商品自体の価値は高いままなはずなのに、

大幅な減額、あるいは引き取りや

査定不可になってしまう可能性が高いです。

 

当店ではもちろんそのように、

ひとくくりに減額とせず、

本の性質などをふまえ、

その状態はむしろどのような付加価値を生むか等、

あらゆる面を考慮して実物を査定しますが、

 

むしろ書道本分野の蔵書の場合、

全体を通して全くこういった経年変化や蔵書印、書き込み等のない

状態である場合はほとんどないと思いますので、

 

もし依頼をする場合はそういった点まできちんと判断できる

業者さんに買取をお願いすることをおすすめいたします。

 

・タイトルだけでは判らない書道本の価値について

 

書に関する本はおどろくほどに長い歴史を持っており、

その中で数々の名著が生まれ、

その本が復刻され、複製され、古来から現代まで

多くのタイトルを生み出してきました。

本全体の中でも特に書道は古典を重視しますので、

同じタイトルでも種類も質もまったく違う本が

たくさん造本されてきています。

 

こういった同タイトルの書道本がある場合、

その内容に対し、

初めてみる本や比較データが無い場合だった場合は

どれくらいの価値があるかを推測するのは

経験がないとなかなか難しいものです。

 

たとえば過去のネット上の販売履歴から

調べての査定や、

文章のみでデータベース化し

リストを作って査定してしまっていたりすると、

価値が高い本と低い本を混合してしまう

可能性も決して低くないはずです。

 

 

また、ここ100年程度の書に関して

発行された書道本に限ったとしても、

おそらくまだネット上では販売された履歴のないような本も

沢山あるかと思います。

 

なかには個人が作った本(印譜集や私家本)や拓本等、

そもそも同じものが一つもないようなものも

かなりの数があります。

 

実はこういったものにはかなりの割合で

高い価値がある本や資料が含まれる場合が多いのです。

そしてそれを価値判断しお値段を付けるには

本自体をデータベース化して査定金額を

弾きだすシステムチックな査定方法では不可能です。

 

こういった本の価値を推測するためには

類似商品の相場、作者、本の内容、製作年代、

はては書道ですから本の材料である

紙や写された文字の質等様々な要素について

ある程度判らないといけません。

 

 

複数、あるいは蔵書全体の整理をする際などは

こういう見逃されがちな価値の高い

本や書道具が含まれる可能性も高いので、

 

価値ある本をあるべき価値で評価するためにも、

手放した本を価値を感じてくれる方へきちんとお届けするためにも、

 

書道本買取の際は

誰でも調べれば判るような

有名本の高価買取だけでなく、

こういった要素を踏まえ総合的に価値判断ができる

信頼できる店舗にご依頼ください。

 

 

書道本の出張・宅配買取をご依頼

 

燦々堂では、書道本・法帖・拓本・印譜類

や書道具・文房の出張・宅配による買取

を積極的に行っております。

 

量や内容をお聞きした上、

遠方、全国各地にお伺わせて頂き

出張買取しています。

 

また遺品整理等のご事情で

ご本人でなく依頼品の価値がわからない場合でも、

お電話・メール等でおおまかにお聞きした上で、

わかりやすいようにご納得できるような

最適の買取方法をご案内させて頂きますので

ご安心してご連絡下さい。

 

また高額買取が期待できる個別商品や

価値がわからない古い書道本、印譜、拓本などの

宅配買取も随時行っておりますので、

ご希望の際はお問い合わせよりお気軽にご連絡下さい。

 

また距離などの兼ね合いで伺う都合が合わない場合でも、

地域によって同じように

複合的に価値を踏まえ査定できる

信頼できる店舗様をご案内させて頂くことも可能です。

 

 

不要の書道本・書道具をお売りになる際はぜひ燦々堂へご相談下さい。

 

古本古書の出張買取
愛知県津島市にて出張買取 拓本、法帖、中国の書道紙(条幅)、墨などの書道具関係

長野県塩尻市にてリピート買取 漢籍・唐本和刻本・端渓硯・硯・法帖・書道拓本

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